【疑問解決】VTuberもやってるASMRの本来の意味って?
日本ですっかり浸透している「ASMR」という言葉。バーチャルYouTuberファンには、ささやき声や耳かき動画などのイメージが湧くのではないでしょうか。でも実際に「ASMR」の説明をできる人は少ないのでは?
今回はVTuber界隈でも人気の高いコンテンツ「ASMR」について解説します。
こんにちは。バーチャルYouTuber追っかけおじさんのTnOkinaです。
リスナーに変態紳士が多いこの界隈ではチャンネル登録者数、再生数を安定して稼いでくれるASMR配信は活発に行われています。
紳士諸君を虜にする「ASMR」って結局なんなんだろうと疑問に思ったので調べてみました。
ASMRとは
「ASMR」とはAutonomous Sensory Meridian Response(自律感覚絶頂反応)の略である。読み方をカタカナで強引に表すとすれば「オートノマス センサリ ミリディアン レスポンス」である。この言葉は2010年2月19日にジェニファー・アレンという人物が生み出した造語である。
ある刺激が『トリガー(引き金)』になって起こる、頭皮や首、肩にかけてゾクゾクする感じや心地よく感じる現象のこと。視覚(見る)・触覚(触れる)・聴覚(聞く)で感じる刺激に対する生理的反応を「ASMR」という。
YouTubeなどで見かけるASMR動画は、ゾクゾク感や心地よさを引き起こす『トリガー』となる動画のこと。
バイノーラルとは違うの?
バイノーラルとはステレオ録音の方式の一つで、ヘッドホンやイヤホンでの再生が前提となっている立体音響です。
バイノーラルマイクは人間の耳を再現したもので、奥にある鼓膜の部分に設置されたマイクで収録をします。まるでその場にいるかのような臨場感の溢れた音を収録することができます。
言葉では「バイノーラル」と「ASMR」を『録音技術』と『人の反応』に区別できるのですが、動画のジャンルとして考えると難しい。なぜなら、バイノーラル方式で収録した音声など臨場感に重きを置いた作品であっても、視聴者がそれに心地よさを感じるのであれば「ASMR」になるからです。
最近はバイノーラル録音している動画には、「ASMR」も引っ付いてくることが多いです。検索で引っかかりたいですし、視聴者の感覚でどちらにも転びますから。
投稿者として考えるなら
- バイノーラル収録したセリフ・演技など→バイノーラル
- バイノーラル収録した気持ちのいい囁きや物音→バイノーラルASMR
- 単に気持ちのいい囁きや物音を収録した→ASMR
でしょうか。
トリガーの種類
ささやき声
これは多くの人が心地よいと感じるのではないでしょうか。子供の頃にささやくような子守唄を聞いて、いつの間にか眠ってしまった経験があるのでは。
「ASMR」といえばこれ、と言えるトリガーの一つです。
声質を活かす分野であり、VTuberのASMRにとっては必須といえる要素ですね。
うまくできないe-sports部マネージャーさんもいるけど…。
ページをめくる音
図書館のような静かな場所で耳にする本をめくる音は、耳障りではなく適度な心地よさを感じさせてくれます。電子書籍が珍しくなくなった現代だからこそ、この感覚が求められているのでしょうか。
めくる紙質の違いや速度で聞こえる音は全く違ってきます。
頭や髪へのタッチ
美容院でカットやシャンプーをされている時に、思わず寝てしまったという方も多いでしょう。頭や髪は頻繁に触れられる部分ではないので、そこに刺激があるとトリガーになりやすいのかもしれません。
ASMR動画では実際に触れられることはないですが、シャンプーのロールプレイを通じて近い感覚を味わえます。
触れられるのとは違いますが、カットの時のハサミの音もいいですよね。
耳かき
これも多くのVTuberさんがするジャンルの一つですね。
耳の中に耳かきが入ってくるゾクゾクした感覚を味わえます。膝枕してもらって、息のかかるような距離でささやいてもらいながらの耳かき。オタクの夢です。
ASMRつよつよ配信者さんたちは、耳かきの種類や当て方によってどんな音になるかの研究にも熱心です。
自然の音
雨の音、風が木々の間を抜けていく音、動物たちの鳴き声などがこのジャンル。
波の音を聞いているとなぜか落ち着くと感じることがあるのではないでしょうか。
日々忙しく生活する人におすすめなジャンルの一つです。
疲れた体に染み渡るやつですね。
軽く叩く音(タップ音)
爪や指を使って机・容器・箱などをタップする時に出る音です。タップできるものなら何でもよく、マイク自体をタップしている動画もあります。
一種のタップ音としてタイピング音がありますが、仕事でパソコンを使う方々には好みがわかれるところでしょうか。
感じ方は人それぞれ
ある人にとって心地よい音も、自分には不快な雑音に聞こえるかもしれません。上で紹介したタイピング音もそうですし、咀嚼(そしゃく)音も好みが分かれそうです。食べ物と同じで好き嫌いは人それぞれです。
なので、「なんやこれ?」みたいなASMR動画もあります。正直何がいいのか理解できなくても、「自分は自分、他人は他人」です。否定はせずに、こんな世界もあるんだなと認識するに留めるのがおすすめです。
リラックスや癒しを求めてASMR動画を探していて、ネガティブな気分になっても仕方ないですからね。
まとめ
- 「ASMR」とはある刺激が『トリガー』となってゾクゾク感や心地よさを感じる現象のこと
- ASMR動画とはその感覚を引き起こす『トリガー』となる動画のこと
- バイノーラルは立体音響の録音方式の一つだが、「ASMR」とは密接な関係にある
- 『トリガー』となる音の種類は千差万別。自分の好きな音がきっと見つかる
- ASMR動画は心穏やかに鑑賞しましょう
今回の「ASMR」解説いかがだったでしょうか。この記事が皆さんの新境地開拓の助けになれば幸いです。
最後に、やはりこの方を紹介しなければいかんでしょう。
ホロライブe-sports部マネージャー、新感覚ASMR開拓者「大空スバル」
ではまた。