VTuberも使うクラウドファンディングとは
マルチクリエイターのじーえふさんと作曲バーチャルYouTuberのミディさんによって発足した音楽企画「Yoshina Project」のバーチャルキャラクター「ヨシナ」さんの3Dモデル作成に向けたクラウドファンディングが開催されました。
こうした購入型クラウドファンディングは、VTuberの資金調達にもよく利用されているイメージです。
今回は購入型クラウドファンディングのメリット、デメリット等を解説します。
Yoshina Projectとは
Yoshina Preoject及びヨシナさんは2019年3月1日(金)に開催された「VIRTUAFREAK Vol.2」でじーえふさんにより発表。ヨシナさんは自身のYouTubeチャンネルにて、その歌声を披露している。
今回の支援金は3Dモデルのほかオリジナル楽曲制作など、さまざまな準備金に活用されるとのこと。目標金額は150万円となっており、3月15日(金)現在の支援総額は75万を突破している。
大切なお知らせです。
— ヨシナ (@YoshinaProject) March 14, 2019
Yoshina Projectのクラウドファンディングが始まりました。
ご支援のほど、何卒よろしくお願い致します。
バーチャルに魅かれた全ての音楽クリエイター様に、私の歌声が届きますように。https://t.co/1pG3SyiUkv
クラウドファンディングとは
クラウドファンディング(crowdfunding)とは群衆(crowd)と資金調達(funding)を組み合わせた造語で、インターネットを通じて自分の活動や夢を発信することで、想いに共感した人や活動を応援したいと思ってくれる人から資金を募る仕組み。途上国支援や商品開発、自伝本の制作など幅広いプロジェクトが実施されている。
購入型クラウドファンディングのメリット
購入型クラウドファンディングは、リターンがモノ・サービスであることが大きな特徴です。プロジェクトでしか手に入らない特別なモノ・サービスや先行割引価格で購入することが出来る権利などがリターンとなります。
支援者
大きなメリットは、プロジェクトでしか得ることのできない特別なモノ・サービスを購入できる点。先行割引で購入できるモノや先行上映会への参加、特別会員権といったサービスなどを得ることが出来ます。
VTuberが提示するリターンはグッズ系や特別音源とかが多いですね。
起案者
従来の資金調達手段(金融機関など)ではなく、インターネット上で資金調達が出来ます。
企画した商品を市場に投入する前にどのくらいの反響を得られるか試すことも出来ます。その他、資金調達+PRで認知度拡大を目的にしてプロジェクトを公開する個人・法人も多いのが特徴。
VTuberがクラウドファンディングを行ったというニュースは、結構紹介されたりするので、認知度拡大に一役買うかもしれません。
購入型クラウドファンディングのデメリット
支援者
購入型クラウドファンディングは、目標金額が集まることで実施が確定する「All-or-Nothing」方式と、目標金額の達成・未達成に関わらず実施される「All-In」方式の2つの資金調達方法に大別されます。
「All-or-Nothinng」方式の場合、目標金額に達しなければプロジェクトがスタートしないため、仮にリターンを購入したプロジェクトが目標金額に届かず、欲しかったリターンを受け取れないというデメリットがあります。
また目標金額に達してプロジェクトをスタートしても、何らかのトラブルによってリターンが提供されないという可能性もあり、実現可能性があるかどうか吟味する必要があります。
クラウドファンディングを行うVTuberは企業ではなく個人である場合が多いので、その起案者の情報は重要になります。
起案者
プロジェクトを公開しただけでは資金が集まるわけではありません。知り合いや興味がありそうな人たちにこのプロジェクトを知ってもらい、支援をしてもらうための広報活動が必要になります。
プロジェクトページを公開した時点で、途中でやめることが出来ません。支援者が集まらないからといって、途中でやめることが出来ないことは念頭に置いておきましょう。
また、企画からプロジェクト公開終了後も、活動報告を通してプロジェクトが目的に向かって進んでいるかどうかも支援者と共有していくことが必要です。
他にも、自分のアイデアが公開されることや資金が集まらなかった場合は、今までの準備が無駄になることがデメリットです。
公開したアイデアを、資金力を持った人が先に実現してしまうといったことも起こり得ます。
まとめ
今回はクラウドファンディングについて解説しました。
インターネットが普及したからこそ可能になった、新しい資金調達方法です。支援者サイドとしては、リターンの高さが魅力となっています。ですが、支援者はリターンが確実に帰ってくるとは限りません。起案者は通常の資金調達とは違い、支援者に活動の進捗を共有する必要が出てきたり、アイデアを公開しなければいけないといったデメリットもあります。
双方ともしっかりクラウドファンディングのメリット・デメリットを理解して運用する必要があるでしょう。