VTuberが広がる世界

バーチャル世界よ…拡大せよ!!

VTuberのビシネス活用について

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最近は配信プラットホームを抜け出して、地上波などにも進出するVTuberも見られるようになってきました。こうした中、VTuberをビジネスに活用しようという取り組みは広がっています。

今回はVTuberのビジネス活用について考えてみようと思います。

 

 参考記事NHK NEWS WEB

ビジネス特集 「Vチューバ-」でビジネスが変わる!? | NHKニュース

相次ぐ企業公式VTuber

まず、増えているのが企業の公式VTuberです。記事では例として、大手飲料メーカー「サントリー」が去年8月から送り出した、燦鳥ノムを紹介している。

燦鳥ノムとは

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サントリー初となる公式バーチャルYouTuber
水のように清らかに、太陽のようにみんなを照らす!
バーチャルYouTuberとして親しんでいただくべく、サントリー製品のレビューに加えて、歌やゲーム実況など幅広く活動してまいります。
公式サイトより

www.youtube.com

メーカー担当者は「これまで様々なSNSを活用して、客との接点作りや情報発信に力を入れてきたが、最近はYouTuberの影響力の大きさを実感し、情報発信手段としてVTuberを使うことを決めた」と話している。

確かにVTuberSNSでの発言はたくさんのエンゲージメントを獲得できる傾向にあります。そのVTuberのファンであれば、推しの拡散希望を叶えたくなるのは自明かもしれません。

VTuberSNSで発信をすることの利点は下記でも説明しています。

なぜ企業がVTuber

企業がVTuberを起用するメリットについて、費用を抑えられるからだとしている。人気タレントを使った広告を作ろうとすれば、タレントの出演料やスタジオ費用などの莫大な費用がかかる。また、公式VTuberであればスケジュールもおさえやすとも書かれている。

コストも関係あるかもしれないですが、それよりも既存のインフルエンサー世間に与える影響力が大きい行動を行う人物のこと)とは違った層の支持を受けるインフルエンサーを自社で作ろうとしたのでは無いでしょうか。

コンサルティングビジネス

こうした企業の盛り上がりが思わぬビジネスに結びついている。ゲーム会社のグリーには、公式VTuberの製作を手伝ってほしいという企業からの相談が相次いでいるという。会社では、今年に入って専門チームを立ち上げて、企業向けコンサルティングを事業化することにした。

グリーの田中良和社長は、その狙いと未来の姿について話している。

「SNSが発達することで写真や文字で世の中に発信することが簡単になり、今、さらにユーチューバーとして、動画で簡単に発信できるようになった。ただ、ユーチューバーになりたいけど、自分の顔を出したくないという人はいっぱいいると思う。その点、Vチューバ-は匿名でできるので、今後本当に多くの人が使うサービスになるだろう。Instagramのアカウントをいくつも持っている人がいるように、発信用のバーチャルキャラクターをいくつも使い分けることが当たり前の世の中になるのではないか」

YouTuber活躍によって、最近はそうでもない風潮がありますが、匿名性は重要な要素の一つだと思います。

それにしても、キャラクターを使い分けるというのは面白いですね。私も、Likeなことを語るときとLoveなことを語る時では、テンションや饒舌さに差があると思います。それを考えると、魂が同一でもそれぞれの個性が出てくるかもしれません。

ビジネスコンテストでもVTuber

多くの人がアバターを着て、情報を発信したり、交流したりする。そんな未来を感じさせるようなイベントが開かれた。

通信大手のKDDIが主催したこのイベントでは、ベンチャー企業が自社の事業をプレゼンし、賞金を競い合う「ビジネスコンテスト」をバーチャル空間で行おうという試みだ。司会にはVTuber(くらすたー)を起用。発表者たちは専用の機材を使って、自分自身に似せたキャラクターを動かした。会場にはモニターやステージが用意され、観客や審査員の前でプレゼンを行った。

観客はおよそ3000人。インターネット上で「拍手」や「驚き」などのアクションを起こしたり、コメントをすることができ、大いに盛り上がった。

プレゼンした人からは、「以外にも緊張感があったが、離れた場所にいるお客さんからリアルタイムで反応がもらえるのは楽しかった」「ビジネス向けのイベントは東京で開かれることが多いが、これが普及すれば自宅からでも参加できる。そうなるとありがたい」といった意見があった。

主催したKDDIの中馬和彦部長は「こういうバーチャルな空間を活用すれば、日本の地方はもちろん、海外の企業のプレゼンを見ることができ、投資先を見つけることもできる。また、キャラクターになることで、話す方は羞恥心が取り除かれて自由に表現できるようになるし、審査する方も人物評価ではなく純粋にアイデアを評価しやすくなるのではないか」と語った。

インターネット上でプレゼンを行うことはVR上でなくても可能ではあります。ですが、動画で見るのと、VRで見るのとでは、参加している感が段違いですよね。

アバターの好みが無いとは言えませんので、純粋にアイデアを評価するという意味で、参加者のアバターを統一してみてもいいかもしれません。

まとめ

  • 情報発信やコミュニケーションの新しい形として、企業公式VTuberが増えている
  • 公式VTuberの影響力が高まれば、既存インフルエンサーよりコストが抑えられる
  • こうした中で、VTuber作成ノウハウを提供する事業も盛り上がりを見せている
  • バーチャル空間を活用することで、イベントにどこからでも参加できる
  • キャラクターとなることで、自由に表現でき、審査側も純粋にアイデアを評価しやすくなる

VTuberの活躍の場がビジネスシーンへと広がっていけば、顔を出すことが出来ず埋もれていた才能が花開く、そんな未来があるかもしれません。